こんにちは!やっとユーラシア横断を完了し、4大陸目の南米まできたオガタです!(記事はまだインドですが……。)
前回のジャイプール観光の翌日に訪れた場所で、なかなか目にすることのない幾何学たっぷりな階段井戸とぼーっと見とれてしまう世界一美しいお墓と言われるタージマハルの2本立てです!
ジャイプール観光を終えた次の日の朝早く、ジャイプールを出るバスに乗り込みました。東に95kmに位置するアーバーネリーヘ向かいます。
■チャンドバオリ
ここは8~9世紀に建設された公共の井戸です。規模は1辺が35m、深さ20m。雨季と乾季がはっきり分かれているため、雨季に雨水をためる用途で利用されていました。
たかが井戸とはいえ、この幾何学で構成された精緻な建造物は飽きずにずっと見ていられます。さらに時間の経過と共に変わる光と影の変化が見ものです。幾何学さによる陰影がはっきりと映し出されます。
階段をよーく見てみると、大きさが不揃いの石を上手く組み合わせて正確な階段が構成されています。石を同じ大きさに切るより難しい気がしますが……。すごい……。
・四方を囲む回廊
■タージマハルまでの道中
足早にチャンドバオリを後にし、次のタージマハルへ向かいます。
■タージマハル
バスとトゥクトゥクを乗り継ぎ、タージマハルまでたどり着きました!年間700万人もの人々が訪れるインドを代表する建築物。22年もの歳月をかけ1653年に完成しました。ここは当時の王、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンの奥さんのお墓です。世界各地から材料や建設に携わる職人が集められたそうで、この建築物に対する熱意がうかがえます。
チケットを購入し敷地に入り進んでいくと、この赤い門がみえてきます。
・敷地図
現在の位置が写真下段中央、茶色地に黒色の建物の「MAIN GATE」。上段の中央に描かれている(白地に黒色の建物)のが「タージマハル」です。
門を抜けると一直線に伸びる池とその先にそびえるタージマハル。
青空に浮かぶ白亜の建築。
建物の裏手は河になっており景観を損ねるものがなにもないこともあり、白と青のコントラストがより強調されます。
基壇に上がる前に靴にカバーをして入ります。正面(東側)から右に周り建物を一周してから内部に入ります。
・南側の壁面
右と左で少し色が変わっていましたが、メンテナンスの影響でしょうか。
・正面のドーム部分
白を基調としながら大理石の石肌の違いで構成する模様が、外観に深みを与えています。
また、外壁には多用な装飾が施されており、象嵌細工(ぞうがんざいく/一つの素材に他の部材を嵌め込む工芸技法)の花模様や唐草模様、幾何学模様やカリグラフィー(文字を美しくみせる手法)によるコーランの一節の装飾などがみられます。
このあと正面から内部に入ったのですが、内部は撮影禁止のため写真がありません……。内部は薄暗く王と妃の墓石が中央に祀られていました。
外に出ると入ってきた門とそこをつなぐ水路をタージマハル側から眺められます。2つをつなぐ中央の水路が直線性を強調していました。
・敷地外にある案内板
ちなみに余談ですが今回訪れた2施設、見学時間が「日の出~日没」までというなんとも情緒ある表現で好きでした。
この後列車でデリーまでなんとか戻り、内容がぎっしり詰まった1泊2日の弾丸旅行を無事に終了。
今回は正確無比な幾何学に基づいた古代の叡智である階段井戸と、長い年月をかけ細部までこだわり尽くすことで、亡き王妃への愛情を詰め込んだ世界一美しいお墓をご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!
株式会社翔設計、海外特派員のオガタでした!
※前日に観光したジャイプールの記事はこちら→★