竹の造形美にあなたもきっと目を奪われる!竹と共に育む学校【Panyaden International School】~タイ・チェンマイ 前編~

こんにちは!現在滞在しているカザフスタンのアスタナにて、28℃の日差しに肌を焼かれた翌日に気温7℃、強風+雪というな気候翻弄されているオガタです!

今回はタイ・チェンマイの学校をご紹介します。竹のみで作られた、物語に出てきそうなノスタルジーを感じさせるインターナショナルスクール。この旅でベスト3に入るほど好きな建築でした!(そのおかげで長くなり前編・後編の2本立てになりました……。)建物を見学させてもらう過程から、訪れた内容をまとめましたのでぜひお楽しみ下さい!


■学校へ

チェンマイの旧市街から南西に15kmほどの場所に位置する「Panyaden International School」。

Panyaden International Schoolの場所はこちら↓

旅中にたまたまインターネットでこの建築の記事を見かけ、行くことに決めた場所です。宿でバイクを借りて、携帯の地図で確認しながら向かいました。

街中から離れ郊外の道を30分ほど進み、学校近くまで到着。

今日の相棒

トトロがいそうな緑のトンネルを抜けると、校門が見えてきました。警備員さんに建物の見学をしたい旨を伝えると担当の方に会わせてくれることに。自分が日本で建築の仕事をしている者でぜひ建物を見たいと伝えたところ、まさかの返答が…………。

建物を見学するには事前に建設会社に許可を得る必要があり、それがないと見学することはできないとのこと。なんとか見せてもらえないかと粘ってみるも「No」の一点張り。(事前にネットで調べたときには当日の訪問で見学できたと書いてあったのに!)それを見かねてか、「建設会社に行って許可がもらえればいい」との提案が。

藁にもすがる思いで会社の場所を聞き、バイクを飛ばし向かいます!頭の中で、どう許可をもらうか、つたない英語でどう伝えるか必死に考えながらアクセルを回していました。


■会社到着

建設会社、「Chiangmai Life Architects & Construction Co Ltd」に到着。

Chiangmai Life Architects & Construction Co Ltdの場所はこちら↓

竹を存分に使ったゲートを抜け最初に見えた建物で事情を説明したところ、「担当者がもうすぐ来るから中でお待ちください」と通して頂きました。

10分ほどすると背の高い男性が入って来られたので、あいさつをしました。この方が設計者のマーカスさん。少し緊張しながら思いの丈を込めていきさつを説明すると、「授業が終わった後の放課後なら大丈夫だよ」と快く了承頂けました!

マーカスさんはヨーロッパ出身のデザイナーでタイの豊富な資源の竹を使った建物を設計されています。設計だけでなく施工までも一貫して自社で行われているとのこと。会社の敷地内の建物も全て設計されており、一般的なオフィスのイメージとはかけ離れた、のどかな空間でした。

学校が終わる時間まで数時間あり、会社の敷地内の建物を自由に見ていいと許可を頂けたので、お言葉に甘えて見学してきました。


■オフィス

受付兼ワークスペース

まるで物語の世界にありそうな素材感あふれる温もりのあるオフィス。

入口前の軒下のスペースや池に面したベンチ。仕事でミスをしてへこんでも、ここで5分も休憩すればけろりと忘れて存分にリフレッシュできそうです。

カラフルな窓枠や小さな灯り窓、アーチ型のくぼみなどいちいちかわいい!消火器が所在なさげにぶら下がっているのが気の毒になるほどです。

残念ながら内部の写真は撮れませんでしたが、こんな空間なら仕事が大いにはかどることでしょう。(社長!弊社のオフィスを作るときはぜひ竹で作りましょう!とかなんとか言ってみたり……。ごにょごにょ……。)


■建物1

 

 

 

壁がなくテーブルとイスが置かれているだけのシンプルな建物。

竹でアーチを作り中央に柱がない空間。
天井を見上げた写真
柱。まるで地面から生えているかのよう。

ドーナツの穴をくぐった先のトイレ。
なんとも安らぐ手洗い場。

コンセント

■建物2

池に隣接した、葉っぱがモチーフのような楕円形状の建物。従業員の方がここで昼食を食べていました。

懐が深い屋根の影の先に池の水面が輝きます。

1つの基礎から放射状に伸びる柱達。なぜかにぎやかさが感じられます。

ゾウの鼻のような軒先。
お昼寝に最適な場所に認定です!

■材料置き場

仲良く並んでいる材料置き場。
大きく迫り出した庇の見上げ。
乾燥中の竹。立て掛けられている様はまるで竪穴式住居のよう。
乾燥が終わると、竹のサイズに応じた色分けによって管理されていました。
縦に割いて開かれた日向ぼっこしている竹。立派な屋根になることを期待します。

敷地内をぐるりと見終わり、マーカスさんにお礼をし会社を後にしました。


■学校が終わるまでの時間潰しをサクッと綴ります。

昼食は、風が気持ちいい食堂にて。

モツなどの内臓が入ったスープヌードル。疲れた体に沁みました。

その後向かったのは近くにあった施設。名前は「GRAND CYANYON」!

 ハーンドン・グランドキャニオンはこちら↓

まさかチェンマイで「GRAND CYANYON」に来れるとは…(笑)

ここは人工的に作られた渓谷で湧き出た地下水や溜まった雨水を使った施設。プールやターザンロープ、ボルダリングなどがあります。水着を持って来なかったので、欧米人の観光客が楽しんでいる様子を、親が子を見守る眼差しでしばらく眺めて過ごしました。

このとき、当日でも学校の見学ができたというネット記事をふと思い出し、それが入学希望者の見学の記事だったことに気付きました……。そりゃ断られても仕方ないと反省しました。(ちなみにここに来る途中でガソリンがなくなりかけ、あやうくバイクを押して移動するところでした(笑))


そうこうしているうちに学校の見学の時間が近づいてきたので、やっとの思いで学校に向かいました!果たして見学することができるのか?!後編へ続きます!(見れてなかったら後編なんてないだろうというツッコミは軽快に聞き流します)

マーカスさんとの記念写真

最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員の尾形雄樹でした!

“竹の造形美にあなたもきっと目を奪われる!竹と共に育む学校【Panyaden International School】~タイ・チェンマイ 前編~” への3件の返信

  1. 行って見たい!行って見たい。
    今度タイ行ったら行ってみます。品原

  2. コメントありがとうございます。
    すごく素敵な建物でしたのでオススメです!
    そして行かれる際は事前にアポを取ることを忘れずに…笑

  3. はじめまして(^^)
    チェンマイ移住を考えており、学校はこちらが良いなあと思っているんです(^^)参考になりました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です